「誘導係の指示には必ず従って下さい」~反復記号編~
こんにちは!
ノッブです!!
今回のテーマは………
【反復記号】
です!!
楽譜は基本的に左から右に向かって
小節ごとにフレーズを演奏していきますよね
ですが時々
進路変更を指示する記号が
楽譜の各所に現われることがあります
それが「反復記号」です
文字の通り、この記号が出てきたときは
前で演奏した小節を繰り返し弾く
という指示が出ています
皆さんがよく聞く歌にも
一番と二番がありますよね。
歌詞は違いますが
メロディーラインをよく聞いてみると
同じフレーズが続いていることがよくあります
(もちろん、例外はありますが)
それと同じで
ピアノの曲にも同じフレーズを
繰り返し演奏するときがあるのです
ピアノの楽譜はまったく同じフレーズを
再度書いてあげる。なんて
そんな優しいことはしてくれません
「前のページに書いてあるだろ。それ見て」
なんて答えが返ってきますよ。絶対。
全く同じものを書くという
二度手間を避けるために
「反復記号」という便利な記号を
用いているのです
反復記号を知らなかった場合
曲の繋がりがおかしくなってしまう
事態が生じます
本来はあるはずの部分をすっ飛ばして
記号を無視してそのまま進んでしまって
いるのですから、当然ですね
反復記号が書かれているより後のフレーズは
作曲者が抜けてしまったその部分と
合うフレーズを考えた上で成り立っているものですから
そりゃおかしくもなります
逆にしっかりと
「この記号はここに戻れって
指示だから次弾くのはここだな」
と把握が出来ていれば
上のような事態は起こりようがありません
「反復記号」といっても
繰り返す範囲や
場所は曲によってまちまちです
短い範囲だったり
最初の方に戻って弾いたり
ある一定の場所まで弾いたら
別の場所に飛んで続きを弾いたり
様々です
ですが!以下でしっかりと
画像を交えた上で
具体的に
「どこからどこまで繰り返すのか」
「次はどこに飛べばいいのか」
を説明していこうと思います!
ではでは!早速見ていきましょう!!
➀リピート記号
この記号は主に2種類に分けられます
2種類といってもリピートの始まりと
終わりを表すものですので
そんなに難しくはないですよ!
A
まずはこちら!
「リピートの始まり」という意味を持つ
リピート記号です
この記号と鏡対照の記号が
このあと出てくるのですが
この記号はそれと対になっています
B
では、その対となる記号を
見ていきましょう!
これは「前に戻る」という
意味をもちます
基本的にはAで紹介した記号とセットで
書かれることが多いのですが
曲によってはAが書かれて
いないこともあります
ですので、Aが無いときは
一番初めから繰り返して下さい!
ではここで例題を1つ
このように楽譜に書かれていた場合
弾く順番はAとBの間にリピート記号がある為
A→B→A→B→C
となります
②1番カッコ、2番カッコ
この記号は1番カッコが
「1回目で弾く部分」
2番カッコが「2番目に弾く部分」
を表しています
例題で具体的に説明していきます
上のように2小節目に1番カッコ
3小節目に2番カッコが書かれています
このときに弾く順番は
1→2→1→3→4
となります
注意して欲しいのが赤い数字で
表した部分です
1、2と弾いた後リピート記号で
再び1に戻るわけですが
2小節目には1番カッコがついていますよね
先で説明したとおり、1番カッコは
「一回目に弾く部分」を意味します
2小節目は一度弾いたので
2回目に弾くのは2番カッコが付いている
3小節目ということになります
③ダ・カーポ(D.C.)
「ダ」はイタリア語で「~から」
「カーポ」は「最初」という
意味を持ちます
つまり「最初から」という
意味になり、この記号が出てきたら
曲の最初に戻るという指示になります
画像のように小節の下に
D.C.は書いてあるので
この記号が出てきたら
曲の一番最初まで戻って下さい
そして必ず「Fine」と書いてある
小節まで演奏して下さい
*Fineについては以下で説明します
④ダル・セーニョ(D.S.)
これが出てきたら
その小節から「セーニョ」という
記号まで戻って下さいという
指示が出ています
セーニョというのは
このような記号です
主に小節の上に書かれています
画像のようにD.S.まで演奏したら
セーニョまで戻り
Fineまで演奏をして下さい
*Fineについては以下で説明
⑤フィーネ(Fine)
お待たせしました「Fine」です
この記号はD.C.やD.S.で繰り返した後の
曲の終了を意味します
実はフィーネと同様の意味で使われる
記号が実は存在します
その記号とはフェルマータです
「え?フェルマータ??」
と思った方いると思います
「何それ」と思った方は
以下の記事を今すぐ読んで下さい
一度フェルマータについては
奏法記号の記事にてご紹介しました
しかし、奏法記号の役割を持つ傍ら
実はフィーネと同じ「曲の終了」を
表すという役割も持っているのです!
「でも、どうやってそんなの見分けるの?」
大丈夫です!見分け方はきちんと
ありますのでご安心を!!
その違いは
「音符の上に書いてあるか否か」
です!!
曲の終了を表すとき
フェルマータは複合線の上に書いてあります
⑥コーダ(Coda)
この記号が出てきたときは
D.C.やD.S.で戻ったあと
「コーダのある小節まで演奏したら
同じ記号が書かれている小節までワープする」
という指示になります
つまりコーダに挟まれている小節は
2回目は演奏しないということです
上の画像で説明します
AとBの間、CとDの間に
コーダが書かれていますね
一度繰り返した後にコーダから
コーダに飛ぶので
このとき弾く順番は
A→B→C→A→D
となります
コーダに挟まれた部分は
ワープにより演奏しないので
BとCは1回目しか演奏していません
いかがでしたか?
反復記号もかなり頻出の
記号となるので
しっかりと暗記をしておきましょう!
以下のリンクでは
反復記号の説明の他
それらに関する練習問題が
掲載されていますので
復習も兼ねて早速取り組んでみましょう!
最後まで読んでいただき
ありがとうございました!!